正興電機製作所古賀事業所Eサイト様にModuleX®をご採用いただきました。
正興電機製作所古賀事業所内の約200人の設計者が働く3階建ての建物で、
創立100周年事業の一環として事業所内の施設再編を行うべく計画されました。
快適性と省エネ性の両立を評価いただき、
2022年度一般社団法人 照明学会「照明施設賞」 を受賞いたしました。
建築の狙いは大きく3つあり、
①「環境技術」と「人と人との結びつき」で
創造性を掻き立てる設計開発拠点をコンセプトとすること、
②そこから生まれるニーズである「事業所の新しい顔づくり」「多様な人材が
活躍出来る働く環境」「環境負荷の低減と知的創造性の向上」の実現、
③さらに建物自体のエネルギーを省エネと
創エネでトータル0%以下とする「ZEB」の実現です。
これらを実現するため、アイデア出しや打ち合わせを行う
コミュニケーションスペースでは、一日の移ろいを光のスペクトルと重心で
表現する当社独自開発の照明設計技法である
視野角内ライティングモデュレーション®、タイムシークエンスデザイン®、
スペクトルデザイン®を駆使した計画をご提案し、執務スペースでは自席PCから
ご自身の好みの明るさを調整可能にする制御手法をご提案いたしました。
働く人たちにとって本当に良い空間とするため、同一空間でありながら
性質の異なる執務スペースとコミュニケーションスペースは、
クライアントと細部に渡って検証を行いました。
特に仕上がりを視覚化できる当社独自開発の照明設計技法である
ライティングリアライゼーション®によって、モックアップでは検証出来ない
大規模な照明環境・視環境の検証を計画の初期段階から行いました。
これにより、自席周りでの快適性とコミュニケーションを促進する
効果を両立させた、デザインと共に制御手法が組み合わさった空間を
効率よく構築することが出来ました。
人本来の生体リズムに合わせ照度やスペクトル、光の重心を制御する
ライティングデザインと、個に最適化された制御手法が組み合わさった
環境負荷の低減手法により照明だけでも基準建物ベース約22%の
省エネルギーを実現し、ZEBオフィスビルの実現に大きく貢献しています。
※ZEBとは:Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の
一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。
プロジェクト名 | 正興電機製作所 古賀事業所Eサイト |
建築設計 | 株式会社竹中工務店 |
ModuleX ソリューション フォーメーション |
ライティングデザイナー 小山 良平 |
写真撮影 | 針金洋介(針金建築写真事務所) |
主要器具 | GRID、MOD's、ModuleX Controls、ModuleX MOTIF、ModuleX60、ModuleX80 |
所在地 | 福岡県古賀市天神3丁目20番1号 |
電話番号 | 092-943-7181 |
URL | https://www.seiko-denki.co.jp/ |
プロジェクト名の敬称は省略させていただき表示しています。